不妊相談

結婚後2年以上経っても妊娠しない場合を「不妊症」といいます。不妊症は決して女性だけの問題ではなく、男性不妊の場合もあります。まずはお気軽にクリニックへご相談ください。不妊症の検査と治療は、下記検査を行いながらタイミング療法から開始することが一般的です。タイミング療法とは、子宮内膜と卵巣の卵胞(卵子が入っているのう胞)の発育の状態を、基礎体温、超音波検査、ホルモン検査(尿・血液)などで確認し、性行指導を行う方法です。
 
不妊症・不育症の検査は、治療される方に応じて検査の項目は変わります。また1回の月経周期で全ての検査を行うことは難しく、2ー3回の周期に分けて行ことが一般的です。
 
 
基礎体温
 
子宮がん検査
 
子宮頚がんクラミジア検査
 
子宮や卵管、膣にクラミジアの感染があると炎症を生じ不妊症の原因となる場合があります。
 
精液検査
 
精子の数や運動率、形態を調べます。精子の状態は体調や健康状態により変動しますので、数回の検査が必要となる場合があります。
 
ホルモン検査
 
卵巣と下垂体機能の評価です。月経周期中、尿および血液検査で3回の検査を行います。
 
[ 初期値 ]
 
月経周期の2〜5日目の間に、血液検査でLH・FSH・E2・PRLの値を調べます。
 
[ 排卵前 ]
 
基礎体温、超音波検査で排卵日を予測し、LH・E2・PRLの値を調べます。
 
[ 黄体期 ]
 
高温相7日目頃にPRGを調べ、黄体機能の評価を行います。
 
(LH:黄体化ホルモン、FSH:卵胞刺激ホルモン、E2:エストロゲン、PRL:プロゲステロン、PRL:プロラクチン)
 
卵管通水検査
 
月経終了後に行います。子宮内に挿入した細いチューブから生理食塩水を注入し、経膣超音波検査下で子宮内腔の形態、子宮筋腫や内膜ポリープの有無、卵管の通過性を調べます。
 
経膣超音波検査
 
子宮内膜と卵胞の発育状態を調べます。月経終了後から排卵までの間に2回行います。卵巣機能評価のために月経中に卵巣の胞状卵胞の数を調べる場合や、黄体機能評価のために黄体期に子宮内膜の厚さ、性状を調べる場合があります。
 
頸管粘液検査
 
排卵期の、頸管粘液の牽糸性とシダ状結晶の状態を検査します。複数回行います。
 
ヒューナーテスト
 
性交後の子宮頸管粘液に侵入した精子の数と運動性を調べます。複数回行います。
 
その他・必要に応じて行う検査
 
[ 甲状腺機能検査 ]
 
甲状腺機能異常は不妊症の約12%に認められます。甲状腺ホルモンと甲状腺自己抗体検査を血液検査で調べます。
 
[ 抗精子抗体検査 ]
 
抗精子抗体は、頸管粘液、子宮、膣、卵管内に出現する交代で、原因不明不妊症の約13%に認められます。血液検査で調べます。
 
[ 抗ミュラー管ホルモン(AMH) ]
 
卵巣の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣年齢を知る指標となります。血液検査で調べます。
 
[ 不育症に関する検査 ]
 
主に自己抗体・凝固系検査(LAC、DRVVT、効果カルジオリピンlgM、コウカルジオリピンβ2GPI複合体抗体、At III、プロテインC活性、プロテインS活性など)を血液検査で調べます。必要に応じて夫婦の染色体分析や流産胎児染色体分析検査を行います。
 

タイミング療法で妊娠に至らなかった場合は、希望に応じて人工授精へ移行することも可能です。何回のタイミング療法後に移行するかは、治療を受けられる方の年齢、既往妊娠歴、検査所見によって異なります。
 
不妊症の検査と治療は、定期的な通院が必要です。このことが、働く女性にとって仕事との両立が困難となる場合が多いようです。当院では働く女性でも、なるべく不妊治療が安心して受けられるよう、治療スケジュールに配慮致しております。日曜の完全予約制での外来をお勧めいたします。通院に不安をお持ちの方はご相談ください。
 

不育症について

不育症は不妊症とは異なり、妊娠はできるのですが、妊娠初期に流産や胎児死亡を繰り返す病状のことをいいます。原因として子宮奇形や子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどによる子宮形態の異常、抗リン脂質抗体症候群、第12因子欠乏症、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症などによる血液凝固異常、あるいは甲状腺機能障害や糖尿病などの代謝性疾患、時にはご夫婦の染色体異常などが原因となります。
流産を繰り返す場合は原因を調べ、治療を行うことで生児を得られる場合があります。しかし、2回、3回と流産を繰り返した場合でも、検査・治療なく50%以上はその次の妊娠で成功するともいわれています。

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