臨床研究について
みらいウィメンズクリニックでは、医学・健康科学および医療技術・看護学の進展を目的として、様々な臨床研究や疫学研究を実施しています。
これらの研究の中には、過去に当院に通院された患者様の診療記録や医療情報等を使用させて頂くものがあります。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」において研究の情報を公開し、実施することが認められています。
下記に当院で実施中の公開の対象となる研究を掲載しています。研究の詳細をお知りになりたい場合や、研究の対象に該当すると思われる方でご自身の情報が使用されることを望まない場合は、下記の【お問い合わせ先】にご相談ください。これらの研究は上記倫理指針を遵守し、対象となる方のプライバシーや人権に細心の注意を払って実施しています。
【研究情報の公開について(オプトアウト)】
通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明を行い、患者様からの同意(インフォームド・コンセント)を得て行われます。臨床研究のうち、患者様への侵襲や介入もなく診療情報等のみを用いた後ろ向き観察研究では、国が定めた指針「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づき、対象となる患者様のお一人ずつから直接同意を得る必要はありません。しかし、研究の目的を含めて、研究に関する情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされています。このような手法を「オプトアウト」と言い、当院でオプトアウトを用いた臨床研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合は、下記【お問い合わせ先】までご相談ください。
研究責任者:茆原弘光(院長)
【お問い合わせ先】
研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。情報が当該研究に用いられることについて患者様にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者様に不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
医療法人社団愛弘会 みらいウィメンズクリニック
住 所:〒270-1335 千葉県印西市原4-2-2
電 話:0476-40-1200
【研究名】
1. 産後の糖尿病判定区分と糖尿病リスク因子の関連
(研究の目的)
妊娠糖尿病(GDM)は2型糖尿病発症のハイリスク群であり、糖尿病発症予防の観点から産後の耐糖能評価(75gOGTT検査)は大変重要です。本研究では、糖尿病判定区分と糖尿病リスク因子との関連を検討することで、産後の耐糖能異常発症の予測モデル構築の可能性を検討します。
(研究の方法)
(1)研究対象:2012年1月1日〜2025年3月31日の期間に、当院で分娩をされた患者様
(2)研究期間:2025年4月1日〜2025年12月31日
(3)研究方法:通常の妊婦健診で行われる問診と診察、検査から得られる電子カルテのデータを、患者様別に抽出して分析し解析します。
(研究に用いる情報の種類)
身長、年齢、妊娠前の体重、GDM既往歴、糖尿病家族歴、妊娠中の75gOGTT検査値(空腹時・1時間値・2時間値)と診断時期(初期・中期)、妊娠中のインスリン療法の有無、分娩時HbA1c値、産後の75gOGTT検査値(空腹時・1時間値・2時間値)、HbA1c値と産後の糖尿病判定区分(正常型・境界型・糖尿病型)
※ 患者様の氏名など、本人を特定できる一切の個人情報は含まれておらず、個人情報は保守されています。
(情報の公表)
研究内容は、学会発表や学術論文の形で公表する予定です。
(研究実施機関)
医療法人社団愛弘会 みらいウィメンズクリニック
(研究責任者)
茆原弘光(院長)
2. 硬膜外無痛分娩が帝王切開率に与える影響– Robson分類によるデータ分析-
(研究の目的)
無痛分娩を行う施設は、2018年から2023年で倍増しました。特に中小規模の施設において無痛分娩は増加傾向にあります。2023年に日本産婦人科医会は、無痛分娩の有無で帝王切開率に変化は見られないと報告しています。
しかし、診療所、一般病院、周産期母子医療センターなどの医療施設種類の差異、無痛分娩に対する医療スタッフの熟練度や専門知識、また医療施設の無痛分娩方針が帝王切開率に影響を与える可能性があります。よって無痛分娩を実施する医療施設は、自院での帝王切開率の実態を把握し、振り返りとともに改善を行うことが重要です。本研究では、当院での無痛分娩と帝王切開率における関連を分析し、今後の帝王切開率削減のために検証を行います。
(研究の方法)
(1)研究対象:2012年1月1日〜2024年12月31日の期間に、当院で分娩をされた患者様
(2)研究期間:2025年4月1日〜2025年12月31日
(3)研究方法:通常の妊婦健診と分娩入院で行われる問診と診察、検査から得られる電子カルテのデータを、患者様別に抽出して分析し解析します。
(研究に用いる情報の種類)
無痛分娩の有無、無痛分娩実施の根拠(医師推奨・本人希望)、分娩方法(正常分娩・吸引分娩・鉗子分娩・緊急/予定帝王切開分娩)、緊急帝王切開の適応症。
※ 患者様の氏名など、本人を特定できる一切の個人情報は含まれておらず、個人情報は保守されています。
(情報の公表)
研究内容は、学会発表や学術論文の形で公表する予定です。
(研究実施機関)
医療法人社団愛弘会 みらいウィメンズクリニック
(研究責任者)
茆原弘光(院長)