第10回母子栄養懇話会学術集会 発表のご報告2024/08/29

8月22,23日に開催されました『第10回母子栄養懇話会学術集会』に助産師と管理栄養士が参加してきました。
今回の学術集会は『第48回日本女性栄養代謝学会』との合同開催で、助産師、看護師、管理栄養士だけでなく、医師や研究者、日本栄養士会理事など幅広い専門分野の方々が参加される大きな会でした。

当院からは一般演題を2演題発表しました。
『産後に行う栄養指導-骨密度測定と産後の耐糖能評価-』
『当院の妊娠糖尿病妊婦の新生児アウトカム』


『産後に行う栄養指導-骨密度測定と産後の耐糖能評価-』では、
・骨密度の低下が懸念される産後に骨密度測定を行うことの重要性
・当院では産後1ヶ月健診時に骨密度測定と栄養指導を実施
・将来的な骨折リスクの早期発見、予防のため、産後だけでなく妊娠前より骨密度測定を行うことが必要である
・妊娠糖尿病と診断された女性は将来の2型糖尿病のリスクが高く、産後のフォローアップが重要である
・フォローアップ実施率は高くなく、実施改善のための対策が必要である

『当院の妊娠糖尿病妊婦の新生児アウトカム』では、
・妊娠糖尿病のリスクとして、巨大児や出生後の児の低血糖、妊娠中の合併症などが挙げられる
・当院では妊娠糖尿病の管理として食事療法とインスリン療法を実施
・その結果、巨大児、低出生体重児、児の低血糖のリスクを下げることができた
・医師、助産師、看護師、管理栄養士など多職種の連携が今後も必要である

上記の内容で発表させていただきました。
他院の方から質問を頂いたり、意見交換なども行うことができ、充実した2日間を過ごせました。
今回学んだことを今後の診療にも役立てていきたいと思っています。

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